災害時は広域的な出動も/無線中継車
(2013年5月15日)
「災害状況の把握に力を発揮」と消防局
消防庁から高崎市等広域消防局に配備された無線中継車の配車式が14日に行われ、報道機関に機能説明が行われた。
この無線中継車は、衛星通信を利用し、大規模災害時に地上の通信網が分断された場合の通信手段確保等に力を発揮する。全国に21台配備され、北関東では唯一。
消防無線の中継機能に加え、車両前部後部にそれぞれカメラが設置され、衛星回線を使って災害現場の映像を消防司令本部に送ることができる。消防本部から、カメラを遠隔操作することも可能。またFAX、インターネット、BSテレビなどの情報機器も備えている。
真下消防局長は「山間部での災害や特殊な災害で威力を発揮する。リアルタイムに情報が得られ、的確な判断のもとに、災害対策を行うことができる。当消防局に対する期待は大きく、広域的な出動要請に応えられるよう、しっかり運用したい」と話し、消防局では士気が上がっている。
この車両は、3人が搭乗して出動し、4班程度の交替体制を予定している。国からの要請に基づく出動もあり、県内外での広域的な活躍が期待されている。