オープンカフェで「おしゃれなまち」に
(2012年9月7日)
貸し自転車「たかチャリ」自由に使って
高崎市は、まちなかの活性化策として9月から試験実施しているオープンカフェやこれから実施予定のレンタサイクルについて、6日の高崎市議会一般質問で考えを示した。丸山覚議員が事業の課題や効果について質問した。
丸山議員は、オープンカフェの効果に期待しながら、課題として、高崎のまちなかでは自動車通行量が多く快適な屋外空間の確保が難しい点、路上など屋外で飲食する文化に市民が慣れていない点を挙げた。
高崎市は、本市で屋外の飲食の習慣が無いことについて「市が事業に取り組んでこなかった結果」との認識を示し、今回の試験実施により利用者の声を来春の本格実施に生かしていく考え。オープンカフェを増やして点から線となり、まちなかの回遊性を高めていく。市では「ヨーロッパの都市に見られるようなオープンカフェで、高崎がおしゃれでカッコイイと思ってもらえることが事業の成果」と考えを述べた。
高崎市では、まちなかでの貸し自転車「コミュニティサイクル」を「たかチャリ」の愛称で実施予定だが、丸山議員は「実施している自治体では利用者が低迷しているようだ。安全の確保や盗難対策などの課題もあり、利用時の手続きが煩雑なことが阻害要因」と指摘した。
高崎市は「子どもや高齢者、観光で訪れた人が簡単に利用できるようにしたい。手続き不要で、自由に使える高崎方式を検討している」と考えを示した。レンタサイクルには婦人用の、いわゆる「ママチャリ」を使い、ひとめでわかるデザインを検討している。企業が協賛し広告が入った自転車の導入にも期待している。市は「たかチャリをまちなかで利用してもらうのが日常になるのが成果」と定着に取り組む。