3学期制が望ましい/検討委答申
(2012年4月10日)
保護者「夏休み・冬休み前に通知表」を望む
高崎市は、10日の高崎市議会・教育総務常任委員会に、学期制検討委員会(委員長・高経大池野正晴教授)の答申について報告した。
検討委員会は、市内小中学校、特別支援学校の全保護者、教職員を対象とした意識調査を実施し、2学期制のメリット、デメリットについて検証し、高崎市の学期制の在り方について検討をした結果、3月23日に3学期制が望ましいとの答申を、教育長に行った。
高崎市教育委員会は、この答申を踏まえ、なるべく早く結論を出したいとしている。
3学期制が望ましいとされた主な理由としては、
- 2学期制のメリットとされた授業時数の確保は、始業式の午後にも授業を行うなどの方法が広く用いられ、3学期制でも十分に確保できる。
- 子どもと教師のふれあいの時間の確保が2学期制に期待されたが、定期試験の回数が減少した分、小テストの回数が増加するなど、必ずしも学級事務が軽減され、教師と子どものふれあいの時間が増えたとは言い難い。
- 意識調査では、夏休みや冬休みの前に通知表を渡してほしいという保護者が圧倒的に多く、通知表がないことが、子どもの学習状況への保護者の不安につながっている様子がうかがえる。
- 2学期制では、前期の途中に夏休みが含まれていて、学期の区切りがはっきりしないことや、勉強・運動に絶好の時期である10月に秋休みがあり、子どもの気持ちが途切れてしまう。
などが挙げられている。