全国から「ちぎり絵」作品300点
(2012年4月6日)
全国からトップレベルの作品
シティギャラリーで6日開幕
全国和紙ちぎり絵サークル第15回全国展が、高崎シティギャラリーを会場に、6日に開幕した。全国のちぎり絵サークルから選ばれた作品など300点が展示され、来場者を楽しませている。
この全国展は、各県持ち回りで開催されており、高崎での開催は昨年に予定されていたが、震災の影響で1年順延された。中心になって準備を進めてきた実行委員長の大井八重子さんは、「開催にこぎつけ、全国の方を高崎にお迎えできることは本当にうれしい」と話している。全国から来場者があり、7千人から1万人が見込まれている。
特別出展では、大井さんの指導で、南陽台小学校の全児童が描いたちぎり絵作品が展示され、子どもたちの素直な表現が来場者の心を打っている。南陽台小の熊倉幸子校長は「子どもたちが和紙の風合いや美しさを体験できた。作品が出来上がると、みんな、またやってみたいと笑顔を輝かせていました。子どもたちにとっては、自分の作品がギャラリーに展示されるのも貴重な思い出になります」と、ちぎり絵展に参加できたことに感謝していた。
開会式典で、富岡市長は「ちぎり絵展は全国にファンがおり、皇后陛下も関心を持たれているということです。日本は紙と木の文化と言われますが、作品の色彩や感性がすばらしく、開催していただきありがとうございます」と祝辞を述べた。高崎商工会議所の原浩一郎会頭も「ちぎり絵展には全国からお客様が集まり、展覧会とともに高崎を回遊して楽しんでほしいと思います。高崎の芸術文化、歴史を発信していく必要性を強く感じていますが、さらに、ちぎり絵のまち高崎を発信していきたいと思います」と開催を祝った。
全国本部長の宮崎純子さんは「和紙が人と人との縁を結び、紙縁(しえん)と呼んでいます。高崎で新たな紙縁が生まれることを願っています」と話した。
式典では、人と人との絆を深めようと、テーップカットの替わりに和紙で作った大きな鎖の輪がつなげられた。