第18回絵本原画展が開幕
(2012年1月30日)
1月28日(土)から2月7日(火)まで
第18回絵本原画展・福音館書店60周年記念展が、高崎シティギャラリーで28日に開幕した。同展はNPO法人時をつむぐ会が主催し、毎年、絵本の魅力を伝え、子育て汗代を中心に、大勢の来場者を集めている。
28日のオープニングセレモニーで、同会代表の続木美和子さんは「みなさんの力でこの展覧会が作られている。私たちを見守ってくれる力がなければ続けられなかった。18年続けて定着し、東京の出版社にも周知浸透した。福音館書店60周年を高崎で行うことができてうれしい」とあいさつした。
富岡市長は「子育ての中で、童話や絵本の価値は大きい。心にいつまでも残る絵本を、たくさんの人にみてほしい」と開催に期待した。福音館書店の小倉昇社長は「全国で18年続いている原画展は無く、手作りであることが大きな力になっている。高崎の風土が文化を作り、支えていく原動力になっているのではないか」と開催を祝った。
同展では、福音館書店が昭和28年(1953)に創刊し児童文学に取り組むきっかけになった雑誌「母の友」や同社60周年記念作品などを展示し、来場者を楽しませている。「ぐりとぐら」の遊具コーナーは記念写真を撮ることができる。
28日のギャラリートークでは、ユニークな表情のくだものが登場する絵本「くだものだもの」の作画者・山村浩二さんが、作品づくりを語った。山村さんはアニメーターとしても活躍しており、アニメーションづくりの手法を絵本に取り入れ「映画の伏線のようにキャラクターの動きがつながり、見る側が物語を発見し、想像してもらう手法をとりいれた」と解説していた。
会期は2月7日(火)まで。開館は午前10時から午後6時。最終入館は閉館30分前。入場料は一般800円、子ども500円。