乾シイタケ出荷自粛/新たな出荷基準は
(2012年1月27日)
自粛期間は「暫定規制値を下回るまで」
昨年12月に群馬県が県内産の乾シイタケについて放射性物質検査を行った結果、高崎市など7市町村の乾シイタケたけから暫定規制値500ベクレル/kgを超える濃度の放射性物質が検出され、出荷自粛となっている。
高崎市産の原木栽培の乾シイタケから放射性セシウムが1433ベクレル/kgが検出された。食用時の水戻し状態では58ベクレルとなり、県は「水戻しした状態」で検査するよう国に求めている。
出荷自粛は、安全が確認されるまでの期間とされ、今後の検査で暫定規制値を下回れば解除される。
国は、乾燥状態で検査するか、水戻しして検査するのか検討中で、高崎市によれば、新たな基準値が決定するのは3月、適用は4月からとなる見込み。生シイタケについては、出荷が行われている。
高崎市内でシイタケを生産している農家は88人で、乾シイタケを生産しているのは26人。年間生産量は生シイタケが253トン、乾シイタケは6トンで、被害金額まだまとまっていない。損害賠償はJAと高崎市が取りまとめて請求する。