ぐるりんの本運行7月から
(2012年1月19日)
都市型交通機関としての役割を高める
高崎市は、19日の高崎市議会総合交通対策特別委員会で、平成22年8月から路線を変更し試験運行を実施していた市内循環バス「ぐるりん」の本運行を平成24年7月1日から実施することを発表した。また、試験運行の結果から、本運行に向け路線などを改正した。
「ぐるりん」は合併により運行拡大、路線の複雑化、民間バス路線との競合などの問題が発生し、合併地域への放射状の運行から地域循環型路線への転換などの大幅な見直しがされ、平成22年8月より試験運行が行われていた。
高崎市は、今回の本運行に際し、「核である高崎駅を中心とした公共交通機関を有機的に結びつけるネットワークの整備、確立をめざし、より高い次元の選択制、利便性を提供していきたい」と考えを示した。高崎地域のぐるりん路線は、旧来のコミュニティバスの要素も残しながら、都市型交通機関としての役割を高めていく。方向性として、わかりやすい「ぐるりん」の提供、新たな顧客ターゲットの獲得による利用者増、複雑な路線の整理、他の公共交通機関との連携強化が挙げられた。
支所地域では、平成24年度に各地域の実態に即した交通体系を検討する協議会を設置し、利便性の向上、交通のあり方を検討していく。市は、その協議会の中で「ぐるりん」以外の手法も考えていく必要性があるとした。
市は、高齢者の移動ニーズを「ぐるりん」だけの運行で充足するには限界があるとし、民間交通機関との役割分担、連携強化を図っていくことが必要との考えを示した。
今後は、2月に地域公共交通会議に諮り、その後、国交省に申請を行う。平成24年6月1日号の広報に掲載し、市民への周知をしていく予定。
本運行における主な改正点は以下の通り。
路線 | 改正点 |
---|---|
都心循環線 | 200円で乗り降り自由の1日乗降券の新設 中心市街地を運行する路線に変更 |
少林山線 | 倉渕線・榛名線からの倉渕地域からの高崎総合医療センターへの乗継便の設定 |
大八木線 | 井出町十字路、正観寺町間の路線を廃止し、井出町西、菅谷町南間に路線を新設など |
京ケ島線 | 京ケ島保育所入口、島野町間、島野町北付近の路線を廃止し、萩原町南、西島町間に路線を新設など |
群馬の森線 | 道路の新設に伴う時刻表の再設定など |
倉賀野線 | 西口バスターミナルの発着本数変更による高崎駅東口発着から高崎駅西口発着への変更など |
観音山線 | 寺尾小学校入口、片岡長寿センター入口間の路線廃止など |
岩鼻線 | 高崎操車場跡地周辺土地区画整理内に路線を新設など |
かみつけ線 | 群馬支所、イオンモール間の1系統を廃止など |
榛名線 | 倉渕地域からの高崎総合医療センターへの倉渕線から少林山線への乗継便の設定 |
倉渕線 | 群馬バス室田営業所からベイシア前に路線を延長など |
高崎駅~南陽台線 | 永福寺、日向入口間の路線廃止、永福寺、城山団地入口間の路線新設 |