大雪による農業被害27億5千万円
(2014年2月28日)
3日から「農業施設片付け支援隊」を派遣
高崎市は、28日の高崎市議会一般質問で、追川徳信議員、高井俊一郎議員の質問に答え、2月14日からの大雪による農業被害の状況や実施対策について答えた。
農業関係の被害状況は調査途中だが、現時点で、野菜・作物関係が6億5800万円、畜産関係が9200万円、ビニールハウス等の農業施設が18億1300万円、合計27億5100万円に及んでいる。
高崎市では、被害が広範囲に及んでいることから全体がわかるまでは相当の時間を要するとしている。
高崎市では農業者への支援策として被災農家への支援金、がれきの無料回収、農業施設の復旧補助金を実施しており、国県、JAの緊急支援対策は詳細が示されていないが、市の支援策と合わせて充実できるものと考えられる。
質疑では、「被害を受けて廃業を考えている農家の声も聞こえている」などと指摘され、市の迅速な対応と窓口の一本化が評価された。市では農業関係被害の相談・支援受付は農林課、それ以外の被害については専用窓口、電話381・8893を設置している。
高崎市は、大雪被害を受けたビニールハウス等の農業施設の撤去作業が困難な農家などを対象に、高崎市の職員による「農業施設片付け支援隊」を配備し、希望する農家に派遣する。
支援隊の申込みは3月3日(月)から高崎市農林課で受け付ける。受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分。電話番号は321・1261。
この取り組みに先駆けて、3月2日にJAたかさき管内で行われるパイプハウスのビニールはがし作業を、JA職員と一緒に行う。作業人数はJAたかさき174人、市職員86人。