倉渕で過疎地有償運送制度を10月導入
(2012年9月11日)
高齢者4割、買い物が不便。買い物弱者ゼロをめざす。
高崎市は、倉渕地域の高齢者を対象に、自宅から最寄りの商店やバス停まで送迎する「過疎地有償運送制度」を10月から導入する考えを、10日の高崎市議会一般質問で、追川徳信議員の質問で示した。
この制度は、バスやタクシーなど公共交通だけでは十分な輸送が行えない「過疎地域」に限り、NPOや社会福祉法人等による有償輸送を国が認めたもので、高崎市は、「買い物弱者ゼロ」をめざして導入を決めた。
社会福祉協議会の車輌2台を運行し、あらかじめ登録をしてもらった利用者に対し、片道100円で、送迎を行う。
倉渕地域の高齢率は36・3%で、高崎市全体の23・6%を大きく上回っている。高崎市が、倉渕地域の高齢者全員を対象に、昨年実施したアンケート調査では、4割の人が肉や魚、生鮮食品の買い物に不便を感じていることがわかった。
高崎市では、「国道から離れた集落に住む高齢者に対し、移動手段を確保することが課題。10月からの運行に向け、手続きを進めている」と、考えを示した。