市営中央駐車場に「多機能型住宅」
(2012年9月10日)
高齢者、学生、外国人の住まいや福祉機能を整備
高崎市は、市営中央駐車場に、高齢者や学生、外国人の住宅と介護サービス施設などを備えた「多機能型住宅」の整備について、7日の高崎市議会一般質問で、片貝喜一郎議員の質問に答え、考えを示した。
元・高崎郵便局跡地の市営中央駐車場は、昭和56年に、中心市街地で不足していた駐車場対策として整備されたが、近年、中心市街地に無人コインパーキングが増加し、利用者が減少傾向にある。高崎市では、中心市街地の活性化のため、中央駐車場を閉鎖し、この場所に多機能住宅を建設する計画を進めている。
高齢者、学生、外国人に特化した住宅で、デイサービスなど福祉施設、働く女性のニーズに合った保育施設などを備える。居住者や施設利用者による世代間交流、異文化交流をはかり、地域コミュニティの創出をねらう。
開発手法は、市の費用負担を抑えるため、市が民間の委託事業者にこの土地を貸し付け、整備運営を任せる方式が考えられている。福祉施設を伴うため、医療法人や社会福祉法人への委託が想定されており、市では、プロポーザルで選定する予定。市では、仕様の取りまとめを行っている。事前調査は、高崎市の政策理念を事業に十分に反映させるため、コンサルに委託せず、市職員が行った。
高崎市では、業者選定については「自由な発想で創造性があり、柔軟な運営やしっかりとした資金計画を求めていきたい」としている。