「先送りが問題を大きくした」/富岡市長
(2011年9月5日)
富岡市長が国政への所感
富岡市長は、5日の高崎市議会一般質問で、内外情勢に対する意見を求められ、「国の政治に口をはさむべきではないが」と前置きをしながら、所感を述べた。
富岡市長は「明治や戦後の改革と並ぶ転換期にあると思う。バブル崩壊やリーマンショックの時にも同じことが言われたが、転換を遅らせたり、転換をしなくてもすんだ部分があったのではないか。先送りすることができたことが、問題を大きくした。国の財政も批判されながら、しのいできたが、待ったなしになってしまった。行政も、勇気ある措置をとらないで、ずるずると引っ張った結果、切羽詰まった決断に追い込まれているのではないか」と述べた。
円高などの経済問題について、富岡市長は「市内企業の収益や雇用に、これから影響が出ると懸念している。従業員、市民の生活に影響し、税収の減少など悪循環になる。産業の活性化、ビジネス誘致など、条件整備を早く進めないと、今のままでは発展できない。急いで必要な条件を整備する」と、取り組みへの考えを示した。
再生可能エネルギーと原発については、「安定した電力供給に平行して、代替エネルギーの開発を行うべきだ」と電力不足に伴う国民生活、産業への影響に懸念を示した。