高崎青年会議所が創立60周年
(2011年9月日)
3日に音楽センターで記念事業
高崎青年会議所の創立60周年記念事業が、3日に群馬音楽センターで行われた。
高崎青年会議所は、昭和26年(1951)9月1日、日本国内33番目の組織として会員102人で誕生した。
記念事業では、「私とあなたが公共都市たかさきを創る」をテーマに式典や、フォーラム、市民討議会VOICE2011などを開催し、市民に公開された。
広域行政フォーラム「市民から志民へ、公共都市たかさきを考える」では、日本政策銀行参事で「デフレの正体」の著者・藻谷浩介さん、北海道でユニークなまちづくり活動を展開する場所文化プロデューサーの後藤健市さん、高崎青年会議所理事長の酒井裕次さんが登壇し、高崎のまちづくりの課題について語り合った。
藻谷さんは「高崎市民は高崎を一地方都市としか思っていないようだが、関東でも古くからの文化がたまっており、日本の高崎、世界の高崎だと自覚してほしい。高崎だけのやり方を意識し、駅を降りただけで他都市との違いがわかるまちにしてほしい」と交通拠点性を生かした高崎のまちづくりの重要性を強調した。また、少子高齢化による高崎市の人口変化をデータで示し、「高崎の若い世代を育ててほしい」と述べた。
後藤さんは「補助金をあてにしたまちづくりでは、何も残らない。みんなの場所をみんなで作るのは幻想で、誰も責任をとらない、つまらない場所になる。自分たちでやる覚悟を持たないといけない」と考えを述べた。
酒井さんは「市民が意見を出していく仕組みを高崎青年会議所が作っていきたい」と、これからの活動に意欲を見せた。