復興を願い「絆」の文字/万灯会
(2011年8月29日)
第15回万灯会が27日に行われた
観音山で第15回ろうそく祭り「万灯会」が28日夕刻から行われた。開催規模を縮小したものの、観音山ふもとの清水寺参道から、白衣大観音一帯に1万を超えるろうそくが灯され、幻想的な雰囲気を楽しむ参拝者でにぎわった。
今年は、東日本大震災で犠牲になった人への供養を行い、ろうそくの灯明で「絆」、「命」、「心」と文字が描かれた。子どもちょうちん行列や高崎大田楽、雷舞など来場者を楽しませ、写真を撮影する姿も大勢見られた。
島津文弘実行委員長は「今年は縮小しましたが、ゆっくり楽しんでください。震災で犠牲になった方への供養の気持ちをこめました」とあいさつ。富岡市長は「高崎の夏に欠かせないイベントになりました。幽玄の世界で夏を楽しんでほしいと思います」、高崎市議会の丸山議長は「高崎の夏の最後を飾る荘厳で幻想的なお祭りとして知られるようになりました。東日本大震災の犠牲者の供養も行われ、意義深い催しになったと思います」と祝辞を述べた。高崎商工会議所の原浩一郎会頭、高崎観光協会の金井功理事長が、開催を準備した実行委員会の労をたたえた。