ぐるりん利用者2万人減少/震災以降は増加傾向
(2011年8月25日)
昨年8月の路線改正から1年間の利用者
高崎市は、昨年8月に市内循環バス「ぐるりん」の路線を大きく改定し、市内公共交通網の整備に向けた試験運行を行っている。このほど昨年8月から今年7月までの利用状況をまとめ、23日の高崎市議会総合交通対策特別委員会に報告した。
まとめられた数値のうち、かみつけ線、箕輪城線、榛名線、倉渕線の運行開始は平成22年9月のため、実質的な集計期間は11カ月となっている。また新町線の平成22年8月の乗客数には、旧路線の利用者が含まれている。
平成22年8月から平成23年7月までの、ぐるりん利用者は、全路線合計で52万6365人となり、前年同期の55万1169人よりも2万4804人(▲4・5%)減少した。
市民一人当たり、年間1・4回利用していることになる。各路線の地域人口で利用状況を見ると、高崎地域は、一人当たり1・95回、新町地域0・67回、群馬地域0・08回、箕郷地域0・23回、榛名地域0・4回、倉渕地域1・99回となっている。高崎地域、倉渕地域の利用率が高く、群馬地域、箕郷地域、榛名地域、新町地域の路線では利用が低い。
ぐるりん1便当たりの乗客が最も多いのは「群馬の森線」で11・95人、最も少ないのが「かみつけ線」で1・03人となっている。
新設された「都心循環線」は、1年間で2万7312人、1便当たり4・18人が利用している。
また、東日本大震災以降、ぐるりん利用者は、震災前に比べて1割ほど増え、増加傾向になっている。