下水汚泥の放射性物質・測定値下がらず
(2011年7月19日)
阿久津水処理センター
阿久津水処理センター、7月6日に5回目の検査
高崎市下水道局は、阿久津水処理センターの脱水汚泥、焼却灰について5月から放射性物質の測定を続けている。
7月6日に採取した測定結果は、脱水汚泥は放射性ヨウ素が検出下限値未満、放射性セシウムが390ベクレル/kg、焼却灰は放射性ヨウ素が検出下限値未満、放射性セシウムが13100ベクレル/kgで、6月20日に採取した第4回目の測定結果とほぼ同程度の値となった。
脱水汚泥は、5月23日の2回目の検査で放射性セシウム40000ベクレル/kgが高い値となり、第3回が15000ベクレル/kg、第4回が12100ベクレル/kg、今回が13100ベクレル/kgと横ばい状態に近く、測定値は下がっていない。 測定値は、群馬県や前橋市の結果と同程度となっている。
高崎市では、脱水汚泥を全て焼却し、通常は焼却灰はセメント原料としてセメント会社に搬出していますが、現在のところ阿久津水処理センター敷地内のコンテナボックスとコンテナバックに保管している。今後については群馬県と協議をしながら、処理を検討している。
阿久津水処理センターでは、敷地境界での空間放射線量は、地上高1メートルで測定している。
7月11日の測定結果は、敷地境界7カ所が0・051~0・083マイクロシーベルト/時。平均は0・069マイクロシーベルト/時。
同センター周辺1キロメートル地点5カ所は、0・043~0・07マイクロシーベルト。平均は0・056マイクロシーベルト/時間。
綿貫町のモニタリングポストの値は0・063マイクロシーベルト/時で、大きな差は見られていない。