11日から夏の交通安全運動
(2011年7月12日)
啓発グッズに「交通安全だるま」のうちわ
7月11日(月)から夏の県民交通安全運動が始まり、高崎市では、シンフォニーロードで「街頭一斉指導」が行われた。高崎市内の交通安全団体13団体161人が参加し、厳しい暑さの中で、ドライバーに交通安全だるまを描いたうちわなど啓発グッズを手渡し、安全運転を訴えた。
高崎市では、今年4月下旬から2週間の間に交通事故で5人が死亡するなど、1月から8人の命が失われ、非常事態宣言が発令されていた。その後の交通安全啓発活動などで交通死亡事故は減少しているが、市内では、これまで1日当たり11件の人身事故が発生しており、今回の交通安全運動にも力が入っている。この日の街頭一斉指導をスタートに、市内各地域で啓発活動が展開される。市内では、高齢者や子どもに関わる死亡事故が発生しているため、重点的に取り組んでいる。
街頭一斉指導にあたって、富岡市長は「子どもとお年寄りの交通安全、飲酒運転の撲滅、シートベルト・チャイルドシートの着用、交差点・追突事故防止を重点に交通安全運動が行われる。心がゆるむと大きな事故につながる。皆様の努力に期待が寄せられている」と関係者の啓発活動に期待した。
高崎警察署の正田署長は「高崎市内の交通事故の75%は、市内に居住している事故で、街頭活動は大きな意味を持っている。交差点事故、追突事故を防げば、交通事故の7割が防止できる」と指導の意義を訴えた。
高崎市では、「ちょっとしたわき見が追突事故の原因になる」と、啓発グッズも工夫し、両目の入った高崎だるまをが、「しっかり目をあけ前方注意」と訴えるうちわを配布している。「今年は節電対策もあり、交通安全だるまのうちわが好評」と話している。交通安全運動は、20日まで行われる。