群馬県に9頭流通、4頭が高崎市内卸売業者に
(2011年7月19日)
9頭が県食肉卸売市場に流通。5月12、13日に販売された
放射性物質含む稲わらを与えていた肉牛について、福島県須賀川市の農家から出荷された牛が玉村町の群馬県食肉卸売市場に出荷されていたことが、7月18日に、福島県から群馬県に伝えられた。群馬県は、出荷された牛の県内の肉の県内流通について調査を開始した。
出荷された9頭の牛のうち、4頭が高崎市内の食肉卸業者に渡っていた。
群馬県の発表では、出荷農家は、須賀川市の一農家。出荷日は平成23年3月28日から7月6日。出荷頭数は9頭。福島県から寄せられた情報として、牛に与えた稲わらは、宮城県の業者から購入し、福島第一原発事故前に購入した稲わらは、放射性セシウム210ベクレル/kg、事故後に購入した稲わらは、放射性セシウム34000ベクレル/kg。事故後稲わらを与えた牛の尿からは、放射性セシウムは検出されなかった。
玉村町の群馬県食肉卸売市場で、5月11日に9頭がと畜され、5月12日に8頭、13日に1頭が販売された。
この牛は、食肉卸売業者5社に販売され、伊勢崎市内の1業者が3頭分、高崎市内の2業者が3頭分と1頭分、渋川市内の1業者が1頭分、埼玉県越谷市内の1業者が1頭分を購入した。
県は、各自治体に流通状況の調査を依頼し、流通先に残品があった場合は販売自粛、放射性物質の検査等を行うよう指導を行う。