被災学生の減免63人、特別推薦入試も/高経大
(2011年6月21日)
減免と後援会同窓会支援金で3247万円
高崎経済大学は、東日本大震災で被災した学生に対する就学援助として実施した、授業料と入学料の減免など支援内容について示した。
高経大の学生4298人のうち、被災地域からは、岩手県84人、宮城県121人、福島県147人、茨城県163人、栃木県228人、計743人が在籍しており、その約8・5%の63人が減免対象となった。
対象者は、災害救助法の被災地域内に保護者が居住している学生で、被災状況によって全額免除、2分の1減免、3分の1減免、4分の1減免に区分した。
授業料は、63人について、前後期あわせ1727万3200円を減免した。入学料は13人について、171万5500円を減免した。
一般財団法人高崎経済大学後援会(井上達之助代表理事)は、63人に対し、20万円を最高額に、合計889万5千円を支給した。
高崎経済大学同窓会(市川豊行会長)は、63人に対し、12万円を最高額に、458万8千円を支給した。
大学、後援会、同窓会を合わせた減免・支援金総額は、3247万円となった。在学生からの支援では、学生団体連絡協議会が義捐金60万5258円と家電等にクリーンアップ、ゼミ・自主サークルでは、家電、自転車、教科書のリユースの支援を行った。
高崎経済大学では、被災地域の復興を担う人材育成を行うため、被災により進学が困難となった来春の高校卒業者を対象に入学料、授業料を免除する特別推薦入試を11月に実施する。対象は平成24年3月に高校を卒業見込みで、卒業後、被災地域の復興に主体的に取り組む意志があり、被災により家屋が損壊流失したり、学資負担者の死亡や行方不明・生計の途を失った人。
募集人員は経済学部若干名、地域政策学部若干名。入学料は免除、授業料は2年間免除、成績と経済的状況で3年次移行も免除。入学検定料も免除。出願は平成23年11月1日(火)から11月7日(月)。試験日は平成23年11月23日(土)。各高校からの推薦枠は、経済学部または地域政策学部いずれか1人を限度とする。