高崎は「暮らしやすいまち」/市民意識調査
(2011年6月20日)
第2回まちづくり市民意識調査
高崎市は、今年2月に実施したまちづくり市民意識調査の結果について、20日に公表した。
調査期間は、平成23年2月7日から2月25日で、満20歳以上の市民から無作為抽出した5000人を対象にアンケートを郵送し、2312人から回答を得た。今回は、吉井町も対象に加わった。前回は、平成19年度に実施した。
調査結果では「とても暮らしやすいまちである」17・0%、「どちらかと言えば暮らしやすいまちである」63・1%で、合計が80・1%となり、前回とほぼ同様の結果となった。
暮らしやすさのポイントは、「買い物が便利」40・1%、「自然環境に恵まれている」39・4%、「病院など医療機関が充実している」32・8%となった。「医療機関が充実している」が、前回よりもポイントを伸ばした。
暮らしにくい面は、公共交通の便が悪い45・8%、買い物に不便32・7%、病院など医療機関が不十分である29・4%となった。全体的な傾向は前回と医療機関、道路整備を不十分とする回答は、前回よりも少なくなっている。
福祉・健康分野では、「医療機関や健康診断など健康づくりの体制が整っている」71・3%が満足度が高く、重要な施策としては「高齢者福祉の充実」63・9%が多かった。
教育・文化分野では、「展覧会やコンサートなど芸術活動が活発に行われている」62・0%が満足度が高く、重要施策では「生涯スポーツの推進」32・5%、「学校の教育力の充実」28・1%が多かった。社会教育、幼児教育、生涯学習の充実を求める回答が、前回よりも、10%以上ポイントを伸ばした。
環境・安全分野では、「適正なごみ処理が行われていると思う」68・2%、「身近な場所に公園や緑地があり、緑豊かな環境が整っていると思う」62・3%の満足度が高かった。
重要施策では「地域安全の充実」64・8%、「安心で快適な生活環境の確立」60・6%が多かった。調査が大震災前であり、「地域防災の強化」は39・0%だった。
産業・観光分野では、「地域の特性を活かした農産物が生産されていると思う」47・0%、「高崎駅周辺の中心市街地ににぎわいがあると思う」41・6%の満足度が高かった。
重要施策では「就労の促進」71・9%が最も多く、「観光の振興」48・1%となった。
都市・建設分野では「高崎の水はおいしいと思う」69・8%、「幹線道路や生活道路が整っていると思う」65・3%の満足度が高かった。
重要施策では「人にやさしいまちづくり」43・5%、「機能的で潤いのある都市空間の創出」36・6%となった。
地域・自治分野では、「市役所の窓口電話の応対が親切であると思う」55・4%、「電子化・情報化が進み、行政サービスが向上したと思う」45・9%の満足度が高かった。
重要施策では「健全な財政の維持」59・2%が最も多かった。
満足度、重要度がともに高い施策は保健医療、高齢者福祉の充実。満足度が低く、重要度が高い施策では、温暖化対策、就労の促進、観光の振興が指摘された。