「防災拠点都市」で首都圏のバックアップ拠点に
(2011年6月16日)
交通拠点性生かし、広域的な防災機能を誘致
富岡市長は、15日の高崎市議会一般質問で、高井俊一郎議員の質問に答え、市長が政策の一つに掲げる防災拠点都市について考えを示した。
防災拠点都市について富岡市長は、「高崎市の交通拠点性を生かし、広域的な災害対策の拠点として、国の危機管理機能、企業の本部機能の一部を導き入れ、首都圏のバックアップ機能を担う都市にしたい」と述べ、第二の首都や副都心のような街区を作るのではなく、拠点機能を担っていくことを強調した。
国は、大震災によって太平洋側にある港湾の代替機能も踏まえた日本海側の国際拠点港を募集選定しており、新潟港などが手を上げていることを踏まえ、高井議員は新潟との連携の必要性を指摘した。
小川副市長は、高崎市は太平洋と日本海を結ぶラインの中央にあることから「連携をはかることによって拠点港を支える重要な役割を果たせる」と考えを示した。
高井議員は、放射性物質・拡散予測システム(スピーディ)を高崎独自に高度利用することなどを提案し、高崎市の危機管理を内外に情報発信することが必要だと力を込めた。