高崎駅東口駅前広場の再編レイアウト示す
(2011年5月日)
12月完成、1月から仕使用開始に
高崎市は、高崎駅東口駅前広場の再編整備計画よるレイアウトを、30日の高崎市議会建設水道常任委員会で示した。
高崎市は、高崎駅東口のペデストリアンデッキや新駅舎整備を進めながら、現在、暫定的な形態で運用している東口駅前広場について検討を行ってきた。検討組織は、公共交通機関、群馬県、高崎警察署、障害者団体、高崎商工会議所、高崎青年会議所、JKKなどで構成され、検討結果について、このほど、群馬県公安委員会と協議が整った。
東口駅前広場の整備方針は、
・歩行者動線を車両動線と分離して歩行者の安全を図る。
・一般車と公共交通のエリアを分離し両者の錯綜を防ぐ。
・一般車動線を主導線とし、交通の整流化を図る。
ことが主眼とされた。
駅前広場のレイアウトでは、駅舎出入り口前にタクシー乗り場(図の黄9番・8番)、交番前に障害者用乗降スペース2台(7番)、ぐるりん停留所3台分(6番)が設けられた。一般車の送迎スペースは広場中央に12台分(青4番から11番)で、実際は20台程度が利用可能。広場北側は高速バスターミナル(12番、13番)、南側にはスクールバス、路線バスの停留所が設けられている。
朝のラッシュ時に、公共交通、一般送迎車両、スクールバスで混み合い、それぞれを分離することが、東口駅前広場の大きな課題だった。
常任委員会では、「一般車両のスペースが足りないのではないか」、「一般車の乗降場所から広場を横断する動線は危険ではないか」と指摘された。高崎市では、「広場全体の面積が1万平方mで、それぞれに割り当てる面積が限られる」と説明。現在40台のタクシープールを30台に減らすなど、タクシー協会の譲歩もあったという。将来的には広場の南部分に、ペデストリアンデッキを建設し、歩行者の安全をはかる計画だ。松本副市長は「公共交通を駅舎前に配置し、高齢者、障害者が利用しやすいようにした」と説明した。
乗り入れる車両の4分3は一般車両で、高崎市は「一般車両を短時間で出し入れすることが再編の課題だった」と言う。駅に人を送る車両は、降車後、すみやかに移動するが、迎えに来る車両は、駐車時間が長くなる。市では「迎えの車が長時間駐車すれば、駐車スペースが何台あっても足りない」という心配は拭いきれない。高崎市では、迎えの場合は、「高崎駅東口駐車場が20分まで無料なので利用してほしい」とし、ルール化を図り、利用者のモラルなども促す考えだ。