富岡市長が全国第3セクター市場連絡協議会長に
(2011年5月25日)
5月24日の全国総会で就任
全国第3セクター市場連絡協議会の第24回総会が、24日に市内ホテルで開催され、全国の第3セクター市場27社の代表が高崎市に集まった。
富岡市長は、高崎市総合卸売市場の社長であった松浦幸雄・前市長の退任に伴い、5月の同市場臨時株主総会で高崎市総合卸売市場の社長に就任。松浦・前市長は、全国第3セクター市場連絡協議会の発足当時から同協議会の会長を務めていたことから、後任として富岡市長が協議会長に就任した。
総会では、昨年公表された国の第9次卸売市場整備計画に対しての第3セクター市場の対応や、東日本大震災で被災した卸売市場への支援要望などが審議された。功労者表彰では、高崎市総合卸売市場の石井敬之助副社長、高橋勇事業部長を含む各市場の15人が表彰された。
総会には、福島県相馬市で、被災者への物資供給拠点となっている相馬総合卸売市場の代表も出席し、これまでの支援に対するお礼を述べながら「相馬市場は、原発から38キロの場所にある。地場産品のほとんどに出荷制限がかかり厳しい。放射能汚染問題が解決しない限り、これからどうなるかわからない。復興に向けての支援をお願いしたい」と訴えた。
富岡市長は「東日本大震災は、各地の卸売市場にも深刻な影響を及ぼしている。地震と放射性物質漏れの二重の困難にあり、相馬市場など未だ施設の被災と取り引きの減少に苦しんでいる。関東の市場も風評被害で取り扱い高が大幅に減少している。相馬市場は、被災地の物資の供給拠点として奮闘を続け、卸売市場の公的な使命と役割の大きさを示した。これからの卸売市場は経営戦略を持ち、市場のマネジメントが求められている。全国各地の拠点市場として連携、ネットワークし、市場業界の活性化に寄与したい」と抱負を述べた。