白川発電所が稼働/2カ所目のマイクロ水力発電
(2011年5月27日)
27日に稼働開始。年間46万キロワット発電
箕郷町の白川浄水場に、高崎市で2カ所目となるマイクロ水力発電所「白川発電所」が竣工し、27日に稼働した。
群馬用水・金敷平分水工から白川浄水場に取水する際の46mの高低差を利用し、水力発電を行う。1日1万5千トンの水力を使い、最大出力は55キロワット、年間46万キロワットを発電する。一般家庭135軒分に相当し、年間約149トンのCO2を削減できる。発電した電力は、白川浄水場が使用する電力を全てまかない、余剰分は売電される。
通電式で富岡市長は「大震災で日本のエネルギー政策の見直しが不可避になっており、地域ができることを実行しなくてはならない。時代に合った環境にやさしいマイクロ水力発電がタイミングを得た時期に稼働できた」とあいさつした。
高崎市議会の丸山和久議長は「エネルギーの有効利用の観点からも有意義だ。省エネ、経費節減の貢献できるすばらしい施設と言える」と、この事業を高く評価した。建設した東京発電株式会社の西岡利道社長、高崎市上下水道事業管理者職務代理者の大野芳男水道局長から、施設の説明や事業概要が説明された。
この事業は、国のハイドロバレー計画に採択され、事業費約4500万円の半額助成を受けた。マイクロ水力発電所の建設に伴って、水利権、流水利用許可も必要となるという。