さわやかな笑いと感動/市民演劇大成功
(2011年2月28日)
市民が出演「空っ風の吹く前に」
市民演劇「空っ風の吹く前に」が、27日に箕郷文化会館で行われた。公募で集まった60歳以上の市民14人が出演し、笑いとほのぼのとした感動を与えた舞台に、大きな拍手がおくられた。
空っ風が吹き始める晩秋からクリスマスにかけて、「しあわせコーヒー」という名の喫茶店で出会う人々が、第二の人生の生き方を見つけていく物語。出演した市民の多くは、演劇は未経験で、昨年9月からこの日の本番に向け、練習を重ねてきた。出演者の気持ちと、この劇のテーマが重なり、けいこにも熱が入った。
アンコールで、演出の中野とし子さんは「今日が私たちの旗揚げ公演であり、卒業公演です。みなさんの大きな拍手が私たちの卒業証書になりました」と舞台の成功に、目頭をおさえた。
チケットは完売となり、開場前から入場を待つ長い列ができた。来場者の反応も、「とても面白かった。また見たい」、「台詞や演技を覚えるのは大変だったでしょう」など好評で、再演や「来年もやってほしい」という声もあった。