サケの卵6万粒を配布
(2010年12月6日)
毎年約1万人が関わり、春に烏川に稚魚を放流
「ぼくらのサケを育てる会」(社団法人高崎青年会議所が主唱)は、12月6日、もてなし広場でサケの卵6万粒を市民に配布した。この事業は環境省が、かつて行った「カムバック・サーモン運動」がきっかけとなり、同会議所が始めたもの。今年で24回目となる。サケの卵を市民が自分の手で飼育し、川に放流することで、市民に河川やその周辺の環境に愛着をもってもらおうという狙いがある。
例年、高崎市内の小学校児童のほか、幼稚園児、保育園児、中学生などが、飼育し放流。水産試験場で飼育した稚魚と合わせ、約5千尾を放流している。今回は、来年の3月5日に、烏川・和田橋流域で放流する予定だ。
卵をもらいに来た主婦は「城東小に通っている子どもが、毎年卵をもらってきて、一緒に育てている。5年くらい飼育をしたが、ふ化のしたのは、2度だけ。今年は育て方のパンフレットをもらったので、ぜひふ化させたい」と語った。
「例年、1万人くらいの人たちがこの事業に関わっている。今後さらに、多くの人が参加し、環境保全の意識を高めてくれれば」と同会議所次期理事長予定の酒井裕次さんは語った。