高崎公園から烏川に「桜観音橋」
(2013年12月21日)
国道17号またいで連絡橋。正面に観音様が眺望
高崎市は、烏川左岸に整備された烏川緑地の遊歩道や親水公園を市民に利用してもらうため、高崎公園から国道17号をまたいで烏川緑地に渡る歩行者用の連絡橋を整備し、来年度中の完成をめざしている。
烏川緑地は、高崎市と国土交通省高崎河川国道事務所が、国の「かわまちづくり支援制度」の認定を受け、和田橋上流から聖石橋の1・2kmの区間で進めていた親水公園で面積は約4・5ha。これまでこの緑地へ行けるのは和田橋歩道橋だけだった。
高崎市の計画によれば、連絡橋は長さ約47m、幅4m。高崎公園から国道17号の5m上を通す。緑地側に斜路付き階段とエレベーターを設置する。烏川緑地へのアクセスがしやすくなり、市では水辺散策や、ランニング、ウォーキングコースとして市民に利用してほしいと考えている。この連絡橋の烏川側には展望台も計画され、正面には白衣大観音が見えるので、美しい景観を楽しむことができそうだ。
連絡橋の名称と高欄のデザインは、今春に市内小中学生から募集され、421人の応募から、名称は轟和樹君(中学1年)の「桜観音橋(さくらかんのんばし)」、高欄デザインは天田美春さん(小学校5年)の原案が最優秀作品に選ばれた。12月9日に行われた表彰式で、轟君は「桜と観音様が見られるので、この名前を考えました」、天田さんは「高崎市の様子を思い浮かべられるように描きました」と話した。
富岡市長は「高崎のまちなみ、情緒あるお堀端、潤いのある烏川沿いを美しい遊歩道として散策してほしい」と話している。
高崎市によれば、11月26日と1月15日は、沈む夕陽と白衣大観音、橋の中心が一直線になるという。城址地区の桜とともに、高崎の名所の一つとなりそうだ。