高チャリ有効活用に学生のパワー
(2013年11月29日)
市内の学生ボランティアサークル「フレまち隊ドロップ」
「高崎まちなかコミュニティレンタサイクル」通称=高チャリを、ルールを守って使ってもらい、中心市街地の活性化に更に役立てていこうと、高崎健康福祉大学、高崎経済大学、新島短大の学生によるボランティアサークル「フレまち隊ドロップ」が、アイデアを出し合い、新聞やマップづくりに取り組んでいる。
このボランティアサークルは、高チャリの運用が始まった今年4月に結成され、メンバーは35人。貸し出し用の自転車の準備や、高崎市のイベントや大学の学園祭などで高チャリの啓発活動を、これまで行ってきた。
サークル名は、応援のかけ声やフレッシュ、フレンド、ふれあいと、高チャリ自転車の特徴である赤い水玉模様=ドロップから考案された。現在、PR班とマップ班で活動しており、27日には鞘町のカフェあすなろで9回目の会合が行われた。
高チャリの運用開始から約半年が経過し、自転車をひとりじめするような使い方も見られることから、PR班では利用者に対し、親しみの持てる方法でルールを知ってもらえるよう、4コマ漫画を取り入れた手作り新聞を作成し、12月に配布する予定。漫画に登場するキャラクターは学生オリジナル。PR班では「高チャリは自由に使えることが特徴なので、利用者を規制しないような内容に工夫した。まだ高チャリのルールを知らずに使っている人もいると思うので、新聞を通じて伝えていきたい」と話す。サイクルポートに自転車が1台もない状況も起こっていることなど、運用課題を把握してきた。
また、高チャリを使って、家族や友人と「まちなか散策」を楽しんでもらえるようモデルコースを案内するマップも作成し、学生の目から見た高崎のまちの魅力を紹介していきたいと考えている。家族向けのコースは絆をテーマに高崎にまちで遊んでもらう場所を巡る。カップル向けでは、夕刻から夜のデートコースを選んだ。一人でもまちなかを楽しんでもらえるよう、気軽なスポットも候補にあがっている。実際にメンバーが利用している店や足を運んで選んだ店がリストアップされ、所用時間やおおまかな予算もマップに掲載していくという。
今後は、高崎のまちなかで活動する他の学生グループとの交流も進めていく。高崎市では、学生の主体的な活動によって、まちなかの活性化効果が高まるものと期待している。
高チャリは、全自転車を総点検するため、12月3日(火)から12月5日(木)までの終日、運用が休止となる。6日(金)の運用再開にあわせ、学生ボランティアによるPR活動を展開する予定。