高崎市文化賞に太田さん、島崎さん
(2013年11月15日)
吟剣詩舞道の太田錦陽さんと画家の島崎庸夫さん
高崎市は、平成25年度高崎市文化賞の受賞者を発表した。今年度は、吟剣詩舞道振興の太田錦陽(おおた・きんよう)さんと画家の島崎庸夫(しまざき・つねお)さんが選ばれた。
太田さんは、昭和4年生まれ。群馬清吟会会長、高崎市吟剣詩舞道連合会会長。元高崎市役所職員で、在職中から詩吟を深め、退職後は市内に教室を持ち、現在も後進の指導にあたっている。漢詩に携わる中で中国との関わりも深く、高崎市日中友好協会事務局長、理事長を歴任。中国へ訪問し民間レベルで中国との交流にも力を注いだ。
詩吟で吟じる漢詩の詩文研究にも熱心に取り組み、平成2年5月から高崎市民新聞に「漢詩散策」と題した連載記事が61回連載され、平成12年に高崎市民新聞社から本として出版された。
平成17年度から23年度まで高崎市文化協会会長として文化活動の普及、文化団体の育成に貢献した。
島崎さんは、昭和8年生まれ。群馬県美術会会長、創元会副理事長、高崎市民美術展覧会副運営委員長。長年にわたり、創元会をはじめとした中央画壇で活躍し、高崎から文化の発信を続けている。その作品は国内のみならず海外でも高い評価を受け、ブルガリアのソフィアトリエンナーレに招待され、アメリカのリングリングミュージアムに収蔵されている。
32年間、中学校の教師として美術教育を行うとともに、後進の育成にも力を注ぎ、高崎及び前橋市内の絵画教室で指導を行い、県展など数多くの入選者を輩出している。現在では、高崎市民美術展覧会の副運営委員長及び審査委員として地域の文化振興に力を尽くしている。
授賞式は11月18日午後2時から高崎市役所で行われる。