施設内集団感染予防で研修会
(2013年11月13日)
ノロウィルスやインフルエンザ対策
毎年、ノロウィルスによる感染性胃腸炎やインフルエンザによる施設内集団感染が発生していることから、高崎市は、市内の高齢者施設職員、障害者施設職員、児童館・放課後児童クラブ職員を対象に、感染症研修会を7日、8日に高崎市総合保健センターで行った。
研修会には、236人が参加し、施設における対策について説明を受けた。
高崎市保健予防課によれば、インフルエンザの予防対策としては、手洗いやうがい、十分な睡眠、室内を適切な湿度(50~60%)に保つ、なるべく人混みに出かけない、予防接種を受けるなど。インフルエンザにかかったら咳エチケットを守り、咳や発熱などの症状がある場合は医療機関で受診する。基礎疾患を持っている人や乳幼児、高齢者、妊娠中の人は重症化のリスクが比較的高いので特に注意が必要。
ノロウィルスによる感染性胃腸炎については、ノロウィルスは感染力が強く人が多く集まる場所で感染が拡大する。冬期の感染性胃腸炎の多くはノロウィルスによるものと報告されている。潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など。通常は症状が1日~2日程度続いた後、治癒し、後遺症もないが、乳幼児や高齢者は吐物の誤嚥による肺炎や窒息に注意する。
予防方法は、手洗いの励行で、手に付着したノロウィルスが口から体内に入らないよう石けんと流水でしっかり洗う。感染者の糞便や吐物中には大量のウィルスが存在し、感染源となるため、十分に注意して処理する。使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着用し、消毒には、0・1%に希釈した次亜塩素散ナトリウム液を使うようにする。