金沢延伸で沿線都市交流の推進を
(2013年11月8日)
北陸新幹線開業ひかえ高崎で10市が交流会議
平成27年春の北陸新幹線・金沢延伸を控え、停車駅となる10都市の交流を深め、観光誘客をはかる「北陸新幹線停車駅都市観光推進会議」が11月8日(金)に高崎市で行われた。
参加都市は、石川県金沢市、富山県高岡市、富山市、黒部市、新潟県上越市、糸魚川市、長野県長野市、上田市、飯山市と高崎市。
行政だけでなく、民間による連携、交流が今後は不可欠となることから、各都市の商工会議所と観光協会も加わり、意見交換が行われた。
交流会議では「北陸は関西とのつながりも強いので、新幹線開業によって新たなマーケットが開ける」、「東京圏、関西圏だけでなく沿線都市の住民も大切なお客様になるので、各都市で特典が受けられるようにすることもおもしろいのではないか」、「城下町や各都市の武家文化を結びつけていきたい」、「旅行のコースを考える時に都市間連携は重要」、「観光だけでなくビジネスも結びつけていきたい」「沿線都市で課題を共有し連携して取り組みたい」と連携への期待が寄せられた。「都市間競争と連携をあわせて考えていかなければならない」、「新幹線の運行ダイヤがまだ示されていないので、早く基本ダイヤを示してほしい」などの意見も出た。一方、空港がある都市は「新幹線によって空の便が減便になると言われている、空路も陸路も守っていきたい」と心配の声もあった。
高崎商工会議所の原会頭は「地方の中小企業が生き残るためには、県域を越えた市場の拡大が重要。新幹線によって時間が短縮することは、ライバルが広域化することでもある。民間レベルの交流を継続し、交流事業を検討したい」と考えを述べた。
富岡市長は「10都市には共通の利益があるとともに、お互いが競争相手。WIN-WINとなるために問題点を乗り越える努力をし、各都市の個性を生かし発展するようにがんばっていきたい」と意欲を見せた。
今回の会議で10都市の民間交流をはかっていくことが確認され、当面の間、高崎商工会議所が交流会議の事務局をつとめることになった。