キングオブパスタ今年も大盛況
(2013年11月11日)
まちなかとの連携や回遊性もねらう
高崎の食文化パスタを楽しむイベント「キングオブパスタ」が10日にもてなし広場で開催され、大勢の来場者で終日にぎわった。
キングオブパスタは今回で5回目となり、15店舗が出店。来場者は1000円のチケットを購入し、3店舗を選んでパスタの味を比べ、一番おいしかった1店舗に投票する。得票によって今年のパスタ王を決める。参加店舗は地元産食材を使ったオリジナルパスタに腕を奮い、客の呼び込みにも力が入っていた。
主催者の発表によれば、来場者は7500人。店舗の厨房と違い、屋外の仮設会場で行える調理は限られていることに加え、容器が小さいとはいえ1店舗あたり1500人分を提供するには、仕込みやサポートスタッフの作業など、見えない苦労があるという。
来場者の増加などにより、昨年は高崎競馬場跡地で行われたが、今年は、再び中心市街地での開催となった。商店街と連携し来場者にまちなかへ回遊してもらう取り組みにも着手し、イベントの広がりをはかった。運営面では、2年前に、もてなし広場で開催した際に、入場待ちの行列が会場周辺にあふれた課題なども、会場南側区間の道路を歩行者天国にすることで解決するよう工夫した。
実行委員長の青島さんは「出店者の参加意欲も高く、たくさんの人に高崎のパスタを味わってほしいです。市民のみなさんにも高崎のパスタを誇りにし、自慢してもらえるように、がんばっていきたいです」と意気込みを見せていた。
富岡市長は「若者の力で大規模な事業に育ち、汗の結晶といえるイベントで本当にすばらしい。全国レベルの行事にできるよう高崎市も実行委員会と意見交換しており、夢を持っている。市も全面協力していきたい」と話し、これからの展開に期待がふくみそうだ。
優勝は、バンビーナ(下小塙町)で榛名地鶏と嬬恋キャベツを素材に正田醤油とにんにくで味付けしたペペロンチーノを出品した。2位は海老麺のトマトクリームスパゲティを出品した高崎リングロード(筑縄町)、3位は珍しい揚げパスタを出品したリュースティーク(筑縄町)。優勝店舗は、コンビニエンスストアのセーブオンとのコラボ商品を開発、販売する。