水からは不検出/公共用水域の放射性物質調査
(2013年8月13日)
水底や水辺の残留は横ばいまたは減少傾向
環境省は、5月から7月にかけて実施した河川、湖沼・水源地など公共用水域の放射性物質モニタリング調査の結果をこのほど示した。この調査は、福島第一原発事故の発生以降、継続的に行われている。
この調査は、福島第一原発事故の発生以降、継続的に行われている。
群馬県内では、河川48地点、湖沼・水源24地点の合計72地点が調査された。
発表によれば、採取した水からは、全ての地点で放射性物質は検出されなかった。
水底の泥等(底質)は、不検出から470ベクレル/kgで、全ての河川が500ベクレル/kg以下。
湖沼・水源地では、21ベクレル/kgから3400ベクレル/kgで、松井田町の碓氷湖が3400ベクレル/kg、みなかみ町のならまた湖(奈良俣ダム)が2920ベクレル、赤谷湖(相俣ダム)が2790ベクレル/kg、安中市の霧積湖(霧積ダム)2380ベクレル/kg、奥利根湖(矢木沢ダム)2260ベクレル/kgなどとなった。
水辺環境では、河川は0・04~0・32マイクロシーベルト/h、湖沼・水源地が0・06~0・28マイクロシーベルト/h。
環境省では、底質、水辺環境の放射性物質は横ばいか減少傾向で推移していると見ている。また地点によって、試料の採取場所及び性状のわずかな違いによって数値の上下変動にばらつきが見られると考えられることから、継続的に河川、湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施していく方針。
高崎市内の調査地点(河川の空間線量は左岸~右岸)
長井川・上権田橋 底質186ベクレル/kg。空間線量0.10~0.12マイクロシーベルト/h。
烏川・烏川橋 底質41ベクレル/kg。空間線量0.10~0.12マイクロシーベルト/h。
碓氷川・鼻高橋 47ベクレル/kg。空間線量0.06~0.09マイクロシーベルト/h。
鏑川・鏑川橋 底質214ベクレル/kg。空間線量0.06~0.07マイクロシーベルト/h。
井野川・鎌倉橋 底質23/kg。空間線量0.05~0.07マイクロシーベルト/h。
烏川・岩倉橋 底質302ベクレル/kg。空間線量0.05~0.06マイクロシーベルト/h。
榛名湖 底質47ベクレル/kg。空間線量0.28マイクロシーベルト/h。