生活圏の放射線量は減少/群馬県まとめ
(2013年4月16日)
除染の効果や自然減衰
群馬県は、空間放射線量を図示した「群馬県放射線マップ」の平成24年9月30日現在の測定情報をこのほど公表した。
この調査は、地上1mの空間放射線量率を調査したもので、前回の平成23年9月30日調査の679地点から測定地点を増やし、24年度は436地点を追加し、1115地点で測定を行った。
空間放射線量の基準値は0・23μSv/hで、23年度に5地点あった0・3以上0.4μSv/h未満の地点は24年度は無くなり、0・2以上0・3μSv/h未満の地点も、市町村数にして13から8に減少した。県では、市町村等による除染対策や自然減衰により、生活圏における空間放射線量率は着実に減少してきていると考えている。
減衰の状況について、県は、県内に飛来した主な放射性物質は、ヨウ素131(半減期約8日)、セシウム134(半減期約2・1年)、セシウム137(半減期約30年)で、半減期が短いヨウ素131は、現在はほとんど存在していない。セシウムについても、平成23年9月から15ヶ月が経過した平成24年12月の時点で、おおよそ4割程度の自然減衰が認められた、としている。
高崎市内では、保育所、幼稚園、学校、公園などで測定されており、おおむね平野部では0.1μSv/h未満、中山間部では0・10以上0・20μSv/h未満となっている。