17年の集大成に/地球市民環境会議
(2012年10月30日)
姉妹都市代表がこれまでの成果を発表
高崎市と、姉妹友好都市=アメリカ・バトルクリーク市、ブラジル・サントアンドレ市、中国・承徳市、チェコ・プルゼニ市、フィリピン・モンテンルパ市が連携して地球環境問題に取り組む「地球市民環境会議」が、28日に高崎シティギャラリーコアホールで開催された。
地球市民環境会議は、1995年に姉妹友好都市5市の市長が高崎に集まった「第2回高崎サミット」の共同宣言によって採択され、毎年、各市の持ち回りで開催されてきた。環境政策を中心に、まちづくりなど各市の特色ある政策をお互いに吸収しあい、地球規模の問題に取り組む画期的な姉妹都市交流として成果を上げてきた。
今回の地球市民環境会議には、バトルクリーク市とプルゼニ市が参加し、17年間の成果を発表した。
コーディネーターの群馬県立女子大教授・熊倉浩靖さんは、「市民、企業、行政、教育4者協働による環境問題への取り組みを始められたことが、地球市民環境会議によって高崎市が獲得した最大の成果」と高崎市の取り組みを報告した。
バトルクリーク市は「エネルギー政策と気候保護政策を見直し、市の建物の基準や自然を保護するための組織が作られた」と地球市民環境会議によって環境活動が大きな成果を上げていることを説明した。
プルゼニ市は、人形劇や音楽など文化交流についても触れ「お互いを理解すれば、お互いの問題を共有でき、両市と市民交流の良い関係を築くことができる」と述べた。
富岡市長は「承徳市の方が直前になって来ることができなくなったのは残念だ。こうしたかたちでの会議は、これで一段落させ、来年からは各姉妹都市と相談しながら進めていきたい」とあいさつし、各市の代表が集まって行う形式の「地球市民環境会議」は、今回で収束させる考えを示した。