「いじめをなくそう」全生徒会が結束
(2012年10月29日)
市教委が「中学生リーダー研修会」
高崎市内の中学生がいじめについて議論する「中学生リーダー研修会」が27日(土)に高崎市役所で行われた。
この研修会は、高崎市教育委員会が今年度、取り組んでいる「いじめ防止プログラム」の一環として行われたもので、高崎市内の中学校25校から生徒会役員男女各1人50人が参加した。
研修会は、飯野教育長が進行を行い、グループに分かれて他校の生徒といっしょにワークショップ形式で、いじめをなくすための意見を出し合った。
出された意見は、グループごとに市教委の担当者と相談しながら、生徒自身で取り組めることや、先生や学校、地域の人たちの力を必要とすることなどに分類し、代表者が発表を行った。
生徒からは、「クラスでいじめについて話しあい、学校全体に広げていきたい」などの意見が出され、「見て見ぬふりをせず、一歩踏み出すことが大切だ。いじめをなくすためにがんばっていきたい」と、力強い決意が示された。
富岡市長は「いじめは、いじめている側が悪いという立場に立たないと解決できない。いじめの事実を先生に相談すると、報復で更に激しいいじめが行われると想像されるが、実際はそうではなく、相談することで多くが解決している。いじめられて苦しんでいる人のために勇気を持ってがんばってください」と、生徒達にエールを送った。
飯野教育長は、イギリスでのいじめ対策を説明し「これからも、いじめや学校の問題についてみんなで考えていきたい。成果を学校、クラスに持ち帰って実行してほしい」と生徒達の取り組みに期待した。
高崎市教育委員会によれば、市内全ての中学校の生徒代表が集まって、いじめについて議論するのは、全国的にも先進的なモデルケースになるのではないかという。