「展望花の丘」大臣表彰を市長に報告
(2012年10月26日)
NPO鼻高町をきれいにする会
第22回全国花のまちづくりコンクール団体部門で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞したNPO鼻高町をきれいにする会が、26日に高崎市役所を訪れ、富岡市長に受賞報告を行った。
同コンクールは、平成2年に大阪市で開催された国際花と緑の博覧会の理念を継承して始まり、今年は全国1382件の応募があり、団体部門1095件から同会が最高賞に選ばれた。授賞式は25日に都内で行われた。
同会は、平成13年から、地元住民を中心に、荒れた耕作放棄地を3・6ヘクタールの「展望花の丘」として再生し、現在、高崎市でも人気の観光スポットに育てた。春の「菜の花祭り」、秋の「コスモス祭り」は期間中に1万人を超える来場者を集めている。
同会の戸塚実理事長は、「遊休農地を活用したモデル事業として評価されました。負の遺産である耕作放棄地が地域の資産になっています」と表彰式の講評を富岡市長に報告した。また戸塚さんは、花の丘で絞っている菜種油を市長に贈り、300人を超える住民スタッフが来場者をもてなしていることや、子どもたちの農業体験、環境活動の菜の花プロジェクトなど、会の活動について市長に説明した。
観光シーズンには一度に多くの大型バスが乗り入れて対応に苦慮していることや、最近では富岡製糸場から花の丘に来るバスが多く、経路となる道路が狭いことなど、運営上の悩みなどを市長に相談した。富岡市長は「花の丘は高崎市の財産であり、応援していきたい。私も気に入っており、宣伝にも取り組んでいきたい」と話していた。