新斎場の火葬炉設備業者を選定
(2012年8月24日)
環境に配慮、災害に強い設備に
高崎市は、8月23日の高崎市議会・斎場環境施設建設特別委員会で、市が計画している新しい斎場の火葬炉を施工する業者について、富山県富山市に本社を置く宮本工業所に決定したことを報告した。
高崎市では、現在の斎場が老朽化していることから、現斎場西側の高台に、新しい施設の建設を計画している。
斎場本体建物の基本設計は、6月に株式会社石井アーキテクトパートナーズを選考していたが、火葬炉は国内でも施工できる業者が限られていることから、斎場本体の建物とは切り離して選考が行われた。
3社によるプロポーザル方式で選考が行われ、火葬炉の環境対策や耐久性、災害に強い設備であることなどが評価され宮本工業所が選ばれた。同社は、前橋市や伊勢崎市など 県内6施設を手がけているという。同社の設備では、火葬に要する時間は、冷却時間も含めて75分程度で、東日本大震災の際、1炉当たり一日7回転した実績もある。
今後は本体設計と火葬炉設計の2社が協力しなから業務を進めていく。
新斎場建設にあたっては、高崎市議会から、災害に対応した施設づくりやメガソーラー並みの太陽光発電、雨水利用等の自然エネルギーの活用、火葬炉におけるランニングコストの縮減、臭気対策の徹底、炉内部が遺族に見えないこと-などの要望が市長に対して7月に提出されている。この要望は、斎場環境施設建設特別委員会の視察や協議を踏まえたもので、市の施策に対し市議会の考えを反映させる、これまでにない取り組みとして注目される。