米の放射性物質検査を強化
(2012年8月23日)
平成24年産米の放射性物質検査
21日に群馬県は、平成24年産米の放射性物質検査について重点検査区域を設定し、詳しく調べていく考えを示した。
これは、平成24年産米の安全性を確認するために、国、市町村、生産団体などと連携し、出荷前の玄米について放射性物質検査を実施するもの。重点検査区域は、①平成23年産米の検査で50ベクレル/kgを超えるセシウムが検出された地域及びその隣接地域、②農地土壌中の放射性セシウムが500ベクレル/kg超えの地域。通常は500ヘクタールごとに1検体が検査されるが、①は1ヘクタールごとに1検体、②は地域から3検体が検査される。検査結果がすべて判明するまでは、当該区域のすべての米の出荷を自粛するように市町村及びJAなどを通じて、生産者に要請をする。
高崎市では旧倉田村・烏渕村が農地土壌中の放射性セシウムが500ベクレル/kgを超えており、重点検査区域となった。当地域からはそれぞれ3検体が検査される。また、その他の区域として、旧倉田村・烏渕村を除く高崎市全域が検査対象となる。当地域からは、水稲作付面積約500ヘクタールごとに1検体検査される。
当該区域の全検体が100ベクレル/kg以下であった場合は出荷自粛を解除し、1検体でも100ベクレル/kgを超えると、当該地域に対し、政府が出荷制限を指示する。
重点検査区域は以下の通り。
①平成23年産米の検査で50ベクレル/kgを超えるセシウムが検出された地域及びその隣接地域
・渋川市の一部(旧渋川町、金島村、伊香保町)
・安中市の一部(旧臼井町・坂本町・細野村)
・東吾妻町の一部(旧東村)
②農地土壌中の放射性セシウムが500ベクレル/kg超えの地域
・高崎市の一部(旧倉田村・烏渕村)
・桐生市の一部(旧黒保根村)
・沼田市の一部(旧沼田町・利南村・池田村・薄根村・川田村・白沢村)
・渋川市の一部(旧古巻村・豊秋村・敷島村・横野村・長尾村・白郷井村・小野上村)
・富岡市の一部(旧高田村・妙義町)
・安中市の一部(旧松井田町・西横野村・九十九村)
・中之条町の一部(旧中之条町・沢田村・伊参村・名久田村)
・高山村(旧高山村)
・東吾妻町の一部(旧原町・太田村・岩島村・坂上村)
・片品村(旧片品村)
・川場村(旧川場村)
・昭和村(旧久呂保村・糸之瀬村)
・みなかみ町(旧古馬牧村・桃野村・水上町・新治村)