基準値超の原木しいたけを全量回収
(2012年8月13日)
生産者は出荷自粛に
群馬県は、県外の流通業者から、群馬県産の原木生しいたけを自主検査したところ、基準値を超える放射性物質、110ベクレル/kgが検出されたため、全量回収したと、8月1日に情報を得た。
群馬県が生産者を特定し、状況を確認したところ、高崎市内の施設栽培の原木しいたけで、出荷前検査を実施せずに出荷していたという。この生産者のしいたけは、当該流通業者だけに出荷され、7月30日以降出荷を停止しているため、他には流通していない。
県では、この生産者から同一ロットのほだ木から採取したしいたけを検査したところ、110ベクレルから140ベクレルの放射性セシウムが検出された。また、県では、2日と7日に同じ地域の4人の生産者から生しいたけの提供を受け、検査を実施したが、基準値の100ベクレルは超えていなかった。
この生産者が既に出荷を自粛していることから、県は、安全性が確認されるまで出荷をしないよう指導した。他の4人の生産者の原木しいたけの検査結果は、いずれも基準値を下回っていたため、地域への出荷自粛要請は行わない。県では、今後も原木しいたけの安全確保を重点に、モニタリング検査を実施していく。
検査日 (採取日) |
品目 | 生産地 | 生産者 | 放射性物質濃度 (Bq/kg) |
---|---|---|---|---|
8月6日 (8月1日) |
原木しいたけ (施設栽培) |
高崎市 | A | 110 |
140 | ||||
130 | ||||
8月6日 (8月2日) |
B | 20 | ||
C | 27 | |||
D | 52 | |||
8月8日 (8月7日) |
E | 90 | ||
37 |