榛名の梅祭り/開花遅れ「つぼみ」の観梅に
(2012年3月18日)
満開はあと10日から2週間か
榛名梅林で第21回「榛名の梅祭り」が18日に行われた。今年は寒さが厳しく、開花が遅れ、ほとんどの花がつぼみのままだが、大勢の来場者が春の訪れを待ちかねるように、梅林を散策した。榛名梅林は東日本一の12万本を誇り、榛名文化会館南側の丘陵に散策路が設けられている。
イベント会場となった榛名文化会館の庭では、梅餅や梅うどんの試食、特産品の販売が行われ、来場者は榛名梅の味を楽しんだ。ステージでは榛名太鼓やキャラクターショー、歌謡ショーなどが行われ、来場者を楽しませた。梅林の中では、トテ馬車が運行され、家族客に人気となった。
開会式で、実行委員会の冨沢素行会長はあいさつで「昨年は大震災の影響で中止になったので、今年は実施できてうれしい。榛名梅林は面積、生産量とも群馬県一だが、梅の価格や就労者の高齢化などの課題もある。榛名梅林は、観光インフラが他の梅林よりも遅れているので整備を進めないといけない」と観光施策の重要性を話した。富岡市長は「榛名の梅や果物を日本中に知れ渡らせるため首都圏への売り込みを行いたい。榛名の名が広まるよう、榛名湖マラソンや自転車レースも予定している」と榛名観光に力を入れていく考えを述べた。高崎市議会の寺口優副議長は「新たな梅の需要も増えていると聞いているので、多くの人に榛名の梅を味わってほしい」とあいさつした。
地元の梅林の人によれば、梅の開花には気温の上昇と日照が必要で、今年は満開になるまで、あと10日から2週間程度かかるだろうと話している。