放射線の定点観測を120地点に
(2012年3月16日)
現在の13地点から24年度は大幅に拡充
高崎市は、現在、市内13カ所で実施している空中放射線の定点観測を、平成24年度から、大幅に拡充し、120カ所にすることを、16日の高崎市議会・災害対策特別委員会で報告した。
測定場所は、子どもたちが通う小学校や幼稚園、保育所を中心に、公共施設なども含み、監視体制を強化していく。測定器も現在の簡易測定器から高精度の機器に入れ替え、国のガイドラインに従って、地上50cmと1mで測定する。中学校が測定場所に含まれていないのは、小学校と隣接している校区があるなど、地域全体のバランスをはかったため。
120カ所の内訳では、地域別で、高崎地域53、倉渕地域11、箕郷地域12、群馬地域12、新町地域4、榛名地域14、吉井地域14。これまでの測定で、倉渕と榛名地域では、放射線量が高い地域があったので、重点的に取り組んでいくという。
高崎市内の放射線量は、健康上の心配はないものの、市民からは、身近な測定地点を増やしてほしいという意見が多く、市は市民要望に応えて測定を強化した。
測定は4月の第2週から実施する予定で、結果は高崎市の広報やホームページで公表する。
特別委員会では「取り組みが前進した。市民の安心安全につながる」と評価され、市では、放射線量が高い地点があれば除染など必要な措置を講じる考え。