イノシシ高崎地域でも増加/倉渕でサル対策も
(2012年3月14日)
イノシシが観音山丘陵で繁殖の可能性も
高崎市は、12日の高崎市議会・市民経済常任委員会で、有害鳥獣対策について説明した。
イノシシの捕獲数は、平成20年度が85頭、21年度が153頭、22年度が185頭、23年度1月末までが172頭で増加している。
このうち、高崎地域の観音山丘陵での捕獲数は、平成20年度が20頭、21年度が14頭、22年度が7頭、23年度1月末までが30頭となっている。
今までは、観音山丘陵の北側で捕獲されることが多かったが、最近では南側の山名町の方まで及んでいる。
捕獲されるイノシシは、ウリボウと呼ばれる子どもから1歳程度が多いが、中には、100キロを超える成獣も捕獲されている。
高崎市では「イノシシが観音山丘陵全体に広がっており、子どもを産み、増加していることも考えられる」と警戒している。
また、倉渕地域のニホンザルについて、高崎市は平成22年度から調査を行っている。倉渕地域では、3つのニホンザルの群れが確認され、一つの群れは30頭から80頭で行動している。当初は、松井田に生息するサルが、倉渕と行ったり来たりしているのではないかと推測されたが、別の群れであることがわかった。定期的に集落に現れ、被害が出ている。
サルは無計画に捕獲すると一つの群れが、複数の群れに分裂して、被害範囲が拡大する恐れがあるので、高崎市では、「群れごとに縮小させていくことが効果的とされている」とし、これまでの調査を踏まえ、どこにワナをしかけるなど、対策を検討するという。