違法な「野立て看板」に是正指導
(2012年3月15日)
「野立て看板」ほとんどが無許可
高崎市は、道路沿いや田畑の中に立てられている屋外広告物、いわゆる「野立て看板(のだて・かんばん)」について無許可の物がきわめて多いことから、平成24度から、広告主に対して是正指導を行っていく考えを14日の高崎市議会・建設水道常任で示した。
高崎市がこれまでに行った調査によれば、高崎渋川線バイパスの沿線には、大型ショッピングモールが開店した時期にあわせて野立て看板が増え始めた。この沿線だけでも、約300件の看板が立てられているが、このうち、許可を受けている看板はわずか50件という。
高崎市内では、国道や主要な市道、県道など幹線沿いや高崎駅周辺の、目に付く場所だけで1万9617件の広告看板が設置されており、設置実数は、この件数をはるかに上回る。このうち許可を得ているものは、全体の1割程度と見込まれている。
屋外広告物の許可は、中核市としての事務で、一定規模以上の屋外広告物を表示する場合は、高崎市に申請を行わなければならない。また、広告物の種類や掲示期間に応じて許可申請手数料も必要になる。
高崎市では、屋外広告物に対する制度を知らない市民が多いことも原因の一つとし、最初の段階としては、広告主に対して関係条例を文書で知らせて周知をはかる考え。浸透した時期を見て、重点路線ごとに是正指導を実施していく。高崎市では、産業活動と景観が調和したまちづくりをめざし、対策を行う。