全地点で基準値下回る/学校など509カ所測定
(2011年12月9日)
部分測定も実施し市がスポット除染
高崎市は、市域の放射線量を把握するため、学校、公園など509カ所を11月1日から18日まで集中測定した。これまで抽出した学校等で定点観測してきたが、文化施設、公園など市民が集まる施設も調査対象に含まれた。
面的な測定を行うため、1つの調査場所についてサイコロの5の目のパターンで5地点を測定し、平均値をとった。測定高は、地表、地上50cm、地上1m。
また、放射線量が高いと考えられる植え込みや雨どい、排水溝など2434地点を部分測定した。
調査の結果、国の除染基準の地上1mで毎時0・23マイクロシーベルトを面的に超える地点は無かった。(毎時0・23マイクロシーベルトは、国が長期的な指標とする年間1ミリシーベルトの時間換算値)。
部分測定では、地上1mで毎時0・23マイクロシーベルトを超える地点が9カ所あった。また地上50cmで0・23マイクロシーベルトを超えた地点が175カ所あり、これらについては、今月中に高崎市が除染作業を行う。一部については、除染作業が終わっている。除染作業は、30cmから1m四方程度の面積で済むという。
高崎市では、国への除染申請について、基準となる「面的に0・23マイクロシーベルト基準を超える」地点が無かったため、必要ないと判断した。今後、高い放射線量が計測される場所が見つかり、必要と判断した場合は、国へ申請するという。