「ちぢこまった施策では縮小」市長が考え示す
(2011年12月8日)
まちなかに世代間交流施設、計画策定進める
8日の高崎市議会12月定例会一般質問で、高橋美奈雄議員の質問に答え、富岡市長が24年度予算編成について考えを示した。
富岡市長は、需用費の10%カットによる抜本的な予算見直しと、市民福祉や雇用対策などへ重点配分をしていく方針を説明した。
答弁で富岡市長は10%カットの指示について「税収は東日本大震災の影響で落ち込むと予想し、財政は厳しい。健全財政のため、歳出面では、各部局に対し、義務的経費を除く需用費について10%削減した予算原案を組むよう指示をした。今までの経緯や事業を継続してきた理由もあるだろうが、見直しの手段として10%切ることからスタートする。切れないもの、10%と言わずバサッと切れるものもある。これから各部局と折衝する。重要なものは、その重要性を私に説得するだろう。各部局とも私の主旨は理解している」と説明した。
また、市長は「ちぢこまった施策では縮小再生産に入ると言われており、良い状態とは思えない。厳しい財政状況でも雇用を拡大し、ビジネスを底上げしないと将来の税収に結びつかない。予算を削減することを事業の縮小につなげず、削減した分を重点的な事業に使っていきたい。」と、重点配分による積極的な展開を行っていく考えを述べた。
保険福祉対策では、地域でお年寄りが安心して暮らせるよう、地域包括支援センター、在宅支援センターを強化し、あわせて認知症サポーターの地域活動をはかっていく。
また、市長が政策として掲げる、世代間交流の拠点施設について、高崎市は、現在、世代間交流の拠点となる複合施設の、立地や事業内容など計画策定を急いでいることを明らかにした。