認知症予防研究に成果/高崎市と群馬大学が共同研究
(2011年10月5日)
虚弱高齢者にウォーキングを習慣化
高崎市は、市独自の認知症対策の成果について、4日に発表した。
高崎市と群馬大学は、厚生労働省事業として、認知症予防を全国で推進するための共同研究に平成22年度から取り組み、楽しみながら行うグループウォーキングに、認知機能低下に対する予防効果があることなどを実証した。
研究事業に参加を希望する高齢者190人を対象に、脳の活性化を目的とした「高崎ひらめきウォーキング教室」を中心にした運動プログラムを3カ月間実施した。実施前と後に医師らが行った面接と集団検査結果で、実施後は、認知機能、体力ともに改善が見られた。
高崎市は、この事業の中で、ウォーキング教室ノートや高崎市歌を使った「ひらめき体操」、検査手法を考案した。この成果を、認知機能低下予防の高崎モデルとしてパッケージ化し、市民に普及するとともに、全国に拡大する。
また、市では、認知症になっても安心して暮らせる高崎市をめざし、認知症サポーターを延べ1万6千人養成し、県内トップ水準になっている。認知症サポーターにフォローアップ研修を行い、認知症の人が地域で暮らしていくためのボランティアとして活動してもらっている。