学期制検討委員会を設置/高崎市教委
(2011年9月20日)
2学期制導入から7年、検証する時期に
高崎市教育委員会は、市内の小中、養護学校、高校、幼稚園で実施している2学期制について、長所や課題を調べるため、「学期制検討委員会」を設置した。
高崎市は、平成17年度に2学期制を導入したが、検証する時期にあるとし、学校教職員、PTA役員、区長などをメンバーとする検討委員会を発足させ、8月に第1回の会合を開いた。
2学期制は、始業式、終業式、定期テストの回数が減ることで年間授業時間が20時間ほど増え、一つの学期が長いことも指導の利点として上げられている。一方、通知票の回数が減ったことや、年間行事日程の見直しで、運動会が夏休み明けから間もない9月中旬に行われることへの違和感なども指摘されている。太田市、大泉町では、いったん導入した2学期制を3学期制に戻している。
高崎市が2学期制を導入した時期は、合併の気運と重なり、既に旧群馬郡の榛名町、倉渕村、箕郷町、群馬町が2学期制を導入していた。
8月の検討委員会では、保護者や教職員に意識調査を行うことを決めた。 富岡市長は、6月の高崎市議会で「拙速は適切ではない。仮に3学期制に戻すべきだという結論が出た場合でも、26年度以降になる」と考えを示している。