学校給食の野菜残さのリサイクルも検討
(2011年9月14日)
リサイクル飼料のサンプルパック。右が、おから、左が野菜とおからの混合
実用化に取り組むリサイクル協議会
産学連携で食品リサイクルに取り組む高崎食品リサイクルループ協議会の事業が、まもなく商品化にこぎつける見込みとなった。協議会では、食品の製造、調理過程で発生する野菜くずを家畜飼料としてリサイクルし、その飼料で育った家畜を食材として活用するため、地域内でのシステムづくりを行ってきた。地域が連携して食品リサイクルに取り組むのは、全国に例がなく、成果が注目されている。
スーパーなどで排出される野菜くずを、リサイクルプラントで家畜用飼料として加工し、養豚家に供給される段階まで実用化され、飼育された豚が食材として年内にもスーパーの店頭で販売される見通しとなっている。肉の試食では、くせのない食べやすい味わいに仕上がっているという。
協議会では、高崎市の学校給食の調理過程で排出される野菜くずを回収し、飼料としてリサイクルできないか、高崎市教育委員会とこれから検討を行う。現在、学校給食の食べ残しは、肥料としてリサイクルされているが、家畜飼料としてのリサイクルが実現できれば、子どもたちへの食育、環境教育にも一層の貢献となる。
10月20日(木)に高経大で開催する市民公開講座で、これまでの取り組みを報告するほか、今年、バトルクリーク市で行われる姉妹都市間国際交流プログラム・地球市民会議で発表される予定だ。