多胡碑への熱い思いを語り合う
(2011年9月19日)
多胡碑フォーラムが17日に行われた
多胡郡建郡1300年を記念して、地域市民で多胡碑を語り合う「多胡碑フォーラム」が17日に吉井文化会館で行われた。このフォーラムは、多胡碑の勉強会を地域で続けてきた「ひつじ大学」の人たちが中心になり、学びの和を広げていこうと、これまでの学習成果の総まとめとして、開催した。
基調講演は、元NHK解説員・高経大教授の横島庄治さん、フォーラムは初代多胡碑記念館長の久保信太郎さん、辛科神社宮司の神保侑史さん、前県文書館長の秋池武さん、吉井郷土資料館長の茂木由行さんが登壇した。
基調講演で横島さんは、吉井町に在住し20年になる生活経験の中から「風景、風土には人の生活が介在し、感動の蓄積でもある。吉井町の風景は一流であり、多胡碑の風景を美しくするのは里人、地域の人たちの仕事ではないか」と問題提起した。
フォーラムでは、多胡碑は誰が建立したのか、多胡碑に刻まれる「羊」はどのような人物なのか、これまでの調査結果や学説を紹介しながら、地域の渡来文化などについて議論された。久保さんらは「多胡碑は、異文化が共生して、今日の私たちの地域があることを伝えている」とまとめ、高崎市がこれから予定している多胡郡衙(ぐんが=役所)調査に期待した。
アトラクションでは、元群響クラリネット奏者の加藤昇さんと馬場妙さんの演奏で来場者を楽しませた。