震度7の直下型地震を想定/群馬県防災訓練
(2011年9月12日)
10日に高崎操車場跡地で行われた
群馬県と高崎市は、平成23年度群馬県総合防災訓練を、10日に高崎操車場跡地で行った。訓練は、高崎市を震源とするマグネチュード7・5の直下型地震が発生し、震度7の強い揺れで大きな被害を受けたことを想定した。地震でゆるんだ地盤が、集中豪雨によって、土砂崩落し、市内山間部の集落が孤立状態になったことも想定された。また、テロ対策訓練では、市内のイベント会場で有害物質がまかれ、多数の負傷者が発生したことが想定された。
県、高崎市、国土交通省高崎河川国道事務所、陸上自衛隊、医療、ライフライン、災害ボランティアなど83機関、1000人が参加し、車両200台、ヘリコプター5台による本番さながらの演習が行われた。今回の訓練のポイントになった住民参加訓練には、佐野地区、倉賀野地区の自主防災組織が参加し、初期消火や応急手当、避難所の開設や運営に関わる内容が盛り込まれた。
会場には大勢の市民が見学に訪れ、東日本大震災や台風12号接近による豪雨などにより、防災に高い関心を持っていることをうかがわせた。
大沢知事は、訓練の講評で「訓練は実戦そのもので、見学していて力強く感じた。一層の精進で安心安全な群馬県づくりに尽力していただきたい」と期待した。
富岡市長は「私たち一人ひとりが防災意識をしっかりと持ち、安心安全な地域づくりを進めていかなければならない」と述べた。